なぜドコモ回線が多いの?格安スマホ・格安SIMの回線事情

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なぜドコモ回線が多いの?格安スマホ・格安SIMの回線事情

格安SIM・格安スマホでドコモ回線が多い理由

電気通信事業法が関係している

MVNO業者から提供されている格安スマホ・格安SIMは、大手キャリアの通信回線を借りて提供しています。日本ではドコモ・au・ソフトバンクの3つの大手キャリアが存在しており、MVNO業者はこの3つのキャリアから選んで通信回線を借りているのです。ただ実際はMVNO業者のほとんどがドコモから回線を借りて格安スマホ・格安SIMを提供しています。

大手キャリアが3社もあるのにどうしてドコモ回線を使用しているMVNO業者が多いのでしょうか。その理由の1つとして法律が大きく関わっています。日本の法律には電気通信事業法というものがあり、その中には一定のシェアを超える通信業者の禁止事項が記されています。

特定の電気通信業者を優遇する事や不当な扱いなどをしてはならないといった内容が記述されていたのです。ドコモは一定のシェアを超える通信業者に該当する為、MVNO業者から回線貸し出しの依頼があった際は、特別な理由がない限りどの業者にも平等に貸し出しをしなければなりませんでした。

つまり特定の業者と連携して独自のサービスを打ち出すという事ができなかったわけです。そうした背景もあり、新たにMVNOに参戦する業者の多くはドコモから通信回線を借りてユーザーに提供するようになったと言えます。

しかし現在では電気通信事業法が改正され、ドコモに課せられていた規制が緩和されました。特定のMVNO業者との相対取引がしやすいようになった為、ドコモのMVNO業者に対するスタンスも変わってきています。

料金やサービスエリアの広さ

その他の理由としては通信回線の接続料が関係していると言えます。MVNO業者は通信施設を持っていないので、通信回線を借りている大手キャリアに接続料を支払っています。ドコモは大手キャリア3社の中でも一番安く接続料を設定しており、ドコモ回線を使用すればより低価格なプランの提供が可能になるという事から、ドコモ回線を選ぶ業者が多いのです。

大手キャリアが公開している接続料を見てみると、2015年の時点でドコモの接続料はソフトバンクの3分の1以下となっています。更にドコモはサービスエリアも広く通信速度も安定しているので、様々な場所で適応できるという部分もドコモ回線が多い理由の1つです。

au・ソフトバンク回線が少ない理由

auの回線を使用しているMVNO業者は数社ありますが、ドコモに比べて圧倒的に少ないのが現状です。その理由の1つは、auの通信方式が他の大手2社のキャリアとは異なっていた事が関係していると言われています。

現在ではLTE回線が普及してきた事もあり3社とも同じ通信方式になりましたが、以前は世界的にもマイナーと言われていたCDME2000という通信方式を採用していました。SIMフリー端末であっても周波数や通信方式が適合していないと使用する事ができません。

ドコモやソフトバンクの通信方式はW-CDMAという世界でもメジャーな通信方式を採用していたので、それに合わせてSIMフリースマホの多くがW-CDMA方式に対応した端末になっていたのです。つまりauで回線を借りても、対応できる端末が他社と比べて少なく端末の選択肢が非常に限られてしまう為、au回線を使用する業者が少なかったというわけです。

次にソフトバンクですがソフトバンクでは独自回線を持っているY! mobileというグループ会社があり、そこで独自のサービスやプランを提供しています。Y! mobileは通信施設を持たないMVNOとは違い自分達で独自の回線を持っている業者になります。

独自回線を持っている大手キャリア3社と同じ立ち位置にいる業者でありながら、MVNO業者のような低価格プランや様々なデータ容量プランを展開して独自路線を走っているのです。ソフトバンクはこのY! mobileがある為にMVNOへの貸し出しに消極的だったと言えます。

大手2社の回線が少ない背景にはこのような理由があったわけですが通信方式が統一された現在はソフトバンクもMVNOへの参加が積極的になり、今後は様々な回線で使用できる格安SIM・格安スマホが増えてくる事でしょう。

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