音声通話に対応している格安SIMカードを比較・検証
一人一台の携帯が当たり前となり、通話料も通話し放題などができてかなり安くはなっていますが、それでも通話し放題プランを組み込めば、携帯電話の料金は大きく跳ね上がります。
LINEのように、お互いにアプリが入っていれば無料で通話できるものもありますが、家や会社の電話にかけることはできません。
仕事等で使う、格安スマホだけを持つ、という場合にはやはりどんな電話にもかけることができる通話機能が入っていないと不便になりますよね。
音声通話の料金が少しでもお得になる格安SIMは一体どれなのか、その点にぎゅっと焦点を当てて比較検討していきましょう。
今回比較対象とするのは、TSUTAYAのスマホTONE、ケイ・オプティコム「mineo(マイネオ)」、BIGLOBE SIM 、U-mobileです。
TSUTAYAのスマホTONE
TONEは、CD・DVD・書籍の購入・レンタルサービスで有名なTSUTAYAが2015年にリリースした格安SIMです。
端末はTONE専用スマホ、TONEm15というオリジナルのみ、そして料金は月額基本料金1,000円という1種類のみと、悩むことなく契約できてしまうシンプルプランが魅力です。
◆TONEの音声通話は何を使ってる?
050発信のIP電話になります。
もちろん、固定電話や携帯電話との発着信が可能です。
TONEのIP電話同士、または提携先の050番号との間の通話は無料です。
例えばNTTコミュニケーションズの050plusやOCN.Phoneなどがあります。
(まだまだありますので、詳しくはHPの「050無料通話先プロバイダー050IP電話サービス一覧」をチェックしてみてください。)
また、今使っている携帯の番号を引き続き使いたいという場合は「090音声オプション」を月額953円で契約すると使えるようになります。
◆料金はどのくらいかかる?
IP電話同士の通話・・・無料
一般加入電話・・・3分13円
携帯・PHS・・・1分21円
090音声オプションを追加し、使用した場合・・・30秒18円
◆お得になるプランはある?
10分以内の国内通話が回数無制限でかけ放題になる「IPかけ放題」が月額700円で契約できます。
ケイ・オプティコム「mineo(マイネオ)」
mineo(マイネオ)は、関西電力グループのケイ・オプティコムが2014年にリリースした格安SIMです。
手持ちの端末を引き続き使用することもできますし、購入することもできます。
プランはdocomoの回線を使うDプランとauの回線を使うAプランとあり、それぞれデータ通信+音声通話のプランが、データ量500MBから10GBまで5段階に分けられて展開されています。
◆mineo(マイネオ)の音声通話は何を使ってる?
090発信の電話になります。
IP電話が必要な場合は、月額100円で「LaLa Call」が使えるようになります。
◆料金はどのくらいかかる?
国内通話(一般電話・携帯電話)・・・30秒20円
IP電話「LaLa Call」を使用した場合の通話料は
一般電話・・・3分8円
携帯電話・・・30秒8円
LaLa Call同士の通話・・・無料
◆お得になるプランはある?
5分以内の国内通話がかけ放題になる「5分かけ放題サービス」は月額850円(5分超過の場合、その後は30秒10円がかかります)。
30分、または60分の無料通話がついてくる「通話定額30」「通話定額60」はそれぞれ月額840円、1,680円で契約できます(時間超過後は30秒20円がかかります)。
格安スマホのUQモバイル
UQモバイルはUQ WiMAXで知られるUQコミュニケーションズが2015年にリリースした格安SIMです。
手持ちの端末を引き続き使用することもできますし、購入することもできます。
プランはau回線を使ったデータ高速+音声通話プラン、データ無制限+音声通話プランのほか、通話重視のプランなど豊富に用意されています。
◆UQモバイルの音声通話は何を使ってる?
090発信の電話になります。
IP電話自体はオリジナルのものがありません。
◆料金はどのくらいかかる?
国内通話(一般電話・携帯電話)・・・30秒20円
◆お得になるプランはある?
データ容量が2GB、6GB、14GBと選べる「おしゃべりプラン」に加入すると5分以内の国内通話がかけ放題になります。
また、同じデータ容量の「ぴったりプラン」に加入すると、S(2GB)は最大60分、M(6GB)は最大120分、そしてL(14GB)は最大180分の無料通話がついてきます。
それぞれ価格は1,980円、2,980円、4,980円となります。
BIGLOBE SIM
BIGLOBE SIMは大手プロバイダーであるビッグローブが2014年にリリースした格安SIMです。
手持ちの端末を引き続き使用することもできますし、購入することもできます。
プランはdocomo回線を使ったデータ+SMS+音声通話プランが、データ量1GBから30GBまで6つに分かれています。
◆BIGLOBE SIMの音声通話は何を使ってる?
090発信の電話になりますが、無料電話アプリ「BIGLOBEでんわ」を使用することができます。
IP電話自体はオリジナルのものがありません。
◆料金はどのくらいかかる?
国内通話(一般電話・携帯電話)・・・30秒20円
無料電話アプリ「BIGLOBEでんわ」を使用した場合
一般電話・・・30秒20円
携帯電話・・・30秒10円
◆お得になるプランはある?
3分以内の「BIGLOBEでんわ」による国内通話が50回までかけ放題になる「3分50回かけ放題」は月額500円(3分超過の場合、その後は30秒10円がかかります)。
60分の「BIGLOBEでんわ」無料通話がついてくる「通話パック60」は月額650円で契約できます(時間超過後は30秒10円がかかります)。
U-mobile
U-mobileは、映像配信サービスで人気のU-NEXTが2013年にリリースした格安SIMです。
手持ちの端末を引き続き使用することもできますし、購入することもできます。
docomo、ワイモバイル、そしてSoftbankの3回線から選べるため、他にはない幅広いプランが特徴です。
◆U-mobileの音声通話は何を使ってる?
090発信の電話になりますが、無料電話アプリ「U-CALL MAX」を使用することができます。
IP電話自体はオリジナルのものがありません。
◆料金はどのくらいかかる?
国内通話(一般電話・携帯電話)・・・30秒20円
無料通話アプリ「U-CALL MAX」を使用した場合の通話料は
30秒10円
◆お得になるプランはある?
3分以内の「U-CALL MAX」による国内通話が50回までかけ放題になる「3分かけ放題」は月額650円(3分超過の場合、その後は30秒10円がかかります)。
60分の「U-CALL MAX」無料通話がついてくる「でんわパック60」は月額800円で契約できます(時間超過後は30秒10円がかかります)。
◆同じ条件で音声通話料金を比較!一番お得なのはどれ?
それぞれの格安SIM提供会社によって無料通話アプリがあったり、IP電話があったりと、通話に特化したものを提供しているのがよく分かります。
ではまず、IP電話、090電話の区別なし、お得なプランや有料オプションの加入なしに、携帯にかける際に最安値で話すことができるのはどこかを探しましょう。
しかし、IP電話は0120や110/119などの番号にかけることができません。これ1つしか持たないから、どこにでもかけられるようにしたい、という人のことも考慮して、090だけの料金も比較していきます。
料金比較一覧表
通話料の最安値 | |
30分2.1円(IP電話)・30秒18円 | |
30秒8円(IP電話)・30秒20円 | |
30秒20円(090) | |
30秒10円(090・無料電話アプリ) | |
30秒10円(090・無料通話アプリ) |
単純に通話料だけでいけばやはり独自のIP電話を持つTONEがダントツ安いですね。
しかし、090の通話料だけで比較すると、独自の無料通話アプリを持つBIGLOBE SIMとU-mobileが並びました。
この2つは無料電話アプリを使ったかけ放題プランがあり、それぞれは
・BIGLOBE SIM 「3分50回かけ放題」・・・月額500円
となっています。
1日2回を超えて短い電話をかける方は、制限のない後者の方が安心だし、お得ですね。
比較検討した結果、IP電話で済ませられるならスマホTONE、090ならばオプション料をつけても、通話料に関してはU-mobileがお得、ということになりました。
もちろん、それぞれの生活スタイルや通話の仕方によって無料通話がついたパックにする方がお得になる場合もあります。
気になる情報があったら、ぜひその会社のHPもくまなくチェック!してみてくださいね。
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