SIMフリーと関係の深い電話網とIP網の違いとは!?
SIMフリーと電話の関係は重要
緊急通報が使えない?
SIMフリーの携帯電話を使う場合に重要な点にIP電話を使うのか、それとも既存の電話網を使うのか、といった問題があります。実はSIMには2種類あり「データ通信専用SIM」と「音声通話SIM」に分けられるのです。データ通信専用SIMはIP電話を使用することができ、IPとは「Internet Protocol」を意味しています。
日本語では「インターネットの通信規約」となり、つまるところインターネットを介した電話を行う事が出来るという意味です。そしてデータ通信「専用」なので既存の電話網を使うことはできません。そのためデータ通信専用SIMでは基本的に緊急通報をすることはできないのです。
それに反して「音声通話SIM」は既存の電話網を使うことができるため緊急通報や固定電話にかけることが可能となります。また、音声通話SIMにはデータ通信を兼ねるものもあれば、通話専用SIMもあるといった状況です。これまでのことをまとめてみましょう。
音声通話SIMの特徴
- 110番や119番の緊急通報ができる。
- 固定電話にかけることができる(既存の電話網を使えるため)。
- データ通信ができるものもある。
- 音声通話のみのSIMもある。
データ通信専用SIMの特徴
- 緊急通報はできない。
- 固定電話にかけることはできない。
- IP電話(インターネットを介した電話)を使う事ができる。
- 既存の電話網を使うことはできない。
一番の違いは価格
ここまでのことを見る限り「音声通話SIMでデータ通信を兼ねるもの」が最も使いやすそうに思えるものです。ですがそれは最も高い価格帯のものとなります。一番安いものが「データ通信専用SIM」で次が「音声通話専用SIM」それから最も高いもの「音声通話SIMかつデータ通信可能SIM」となります。
といってもどのSIMでも既存の携帯電話会社が提案するプランより安いものとなる可能性は高いです。格安SIMも格安スマホも多く市場に出回っているため、十分に節約することは可能と言えます。
格安スマホと格安SIMで節約しよう
MVNOの選定が重要
格安SIMは商品ですから事業者がいます。その事業者の事を「MVNO」と言い、日本語では「仮想移動体通信事業者」となりますがただ単に「SIM屋さん」と考えておけば良いでしょう。このSIM屋さんですが、色々な企業が参入しています。例えば携帯電話会社やインターネットサービスプロバイダー、IT系企業にスマホメーカーなど様々です。既に市場として大きなものとなっているため格安SIMも数多く展開されている状況です。
格安SIMってどういう感じ?
基本的に格安SIMの価格展開は「一定まで使用額が無料の定額制で、それ以上使用すると高めの料金を支払うことになる」というプランが多くあります。例えば通話の場合、基本月額1300円で無料通話が1300円つきますが、それを超えると料金が発生するというものがあるのです。
他にデータ通信の場合でも一定データ量は定額で使えるのですが、それ以降は追加で通信できるデータ量を購入するといったSIMもあります。ただこうしたSIMの料金プランは様々で、上限に達すると通信速度が低速になる代わりに無料で使い続けられるといったプランを提案している会社もあるのです。格安SIMを選ぶときには各社をよく比較することが重要と言えるでしょう。
実際の金額はおいくらなのか
最も安いのはデータ通信専用SIMで何と300円弱で100Mほどの通信ができるというものがあります。テキストデータの送受信だけを行う場合にはこれで事足りるでしょう。音声通話専用では1300円のものがあり、通話とデータ通信ができるものとなると1500円程度からプランがあります。
通話とデータ通信を兼ねるSIMと音声通話専用SIMを比較するとほぼ金額に差が無いので、通話とデータ通信を兼ねたSIMの方が利便性が高い分メリットが大きいと言えるでしょう。これからも低価格化する可能性は十分にあるのでSIMフリーの携帯電話を運用する価値はあると考えられます。
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